西洋医学では『体調が悪い』人を検査して基準値内なら『病気ではない』と診断されます。
東洋医学(漢方)では体の不調を『未病(みびょう)』ととらえ、体質や症状、生活習慣を見極めて治療方針を決めます。
めぐる漢方薬局では、お客様のお困りの症状などをお聞きするのと同時に、普段の生活習慣(食事の内容、時間・就寝時間・嗜好品・生理の内容など)・ストレスの有無などもお聞きして、お客様のご体質に合う漢方薬をご提案いたします。←漢方では『証(しょう)』を診断する事です。
『証』とは患者さん1人ひとりの心と身体の状態をあらわしたものです。
漢方で最も重要な役割を果たすもので、証によって処方される漢方薬が決められます。
証は「陰陽(いんよう)」「虚実(きょじつ)」「気(き)・血(けつ)・水(すい)」といった様々な『ものさし』によって判断されます。
証はいわばオーダーメイドの洋服を作るための型紙です。
『ものさし』によって体格や体質、体力や心理状態などを測り、個人差にあわせた型紙(証)が作られ、その患者さん専用の洋服(漢方薬)が仕立てられます。
そのために西洋医学的病名が同じであっても、証が違えば異なる漢方薬をお勧めすることがあるのです。
逆に西洋医学的病名は異なっても、証が同じであれば同じ漢方薬をお勧めします。