めぐるコラム

かき氷の美味しい季節です ~氷食症のお話~

かき氷が恋しい、飲み物に入っている氷の冷たさがありがたい季節ですね。暑い季節に氷が食べたくなり、食べることは当たり前の感覚です。ですが、その氷好きが度を越していて季節に関係なく氷が食べたくてたまらない・氷をガリガリかじるのが好きで、どうにもやめられない、そんな方はもはや好みの問題ではなく『氷食症』かもしれません。氷食症は、土や石、チョークなど栄養もないものを強迫的に食べずにいられなくなる病気(異食症)の一種です。1日に製氷皿1トレイ分以上の氷を食べるというのが氷食症の一応の定義だそうです。口の中でガリガリとかじるような食べ方が特徴のようです。そんな氷食症の方はほぼ全員が『鉄欠乏性貧血症』だそうです。なぜ鉄欠乏性貧血が氷食症に結びつくかは諸説ありますが、有力な仮説は熱い口の中を冷やすために氷を求めるというものです。鉄の不足にともなって局所の自律神経バランスが崩れ、口中の温度が上がるのではないかと考えられているそうです。
その他、鉄の欠乏によってさまざまな症状が現れます。持久力が低下して朝起きられなくなったり、脳の活動をサポートできず記憶力や集中力、理解力が落ちたりすることもあります。貧血とまでいかなくても、女性の約4割は鉄欠乏の状態にあると考えられます。もちろんその全員が氷食症になるわけではありませんが、珍しい症状ではないそうです。
めぐる漢方薬局では、貧血症・妊活中・産前産後の方・激しいスポーツをする方・成長期のお子様など体内の鉄分が失われがちな方が、さまざまな不調でいらっしゃいます。鉄分・血液を増やす良い方法をご提案できていると思います。