めぐるコラム

薬膳が話題です ~実は食養生~

4月なのに寒いと思っていたら翌日から突然25℃越えの夏日が続いたりと、想像を超える気温差に翻弄されています。気温差によると思われる症状として、だるい・風邪気味・頭痛・疲れが取れないなどの訴えのお客様も増えます。
私自身もだるくてやる気が出ない状態でしたが、どうにか持ちこたえています。
暖房の翌日に冷房というエアコンの使い方をするのはさすがに体に良くない気がして避けたかったのですが、まだひのき花粉もたくさん飛んでいて窓も開けられないので、服装で調節しました。
ひのき花粉が飛んでいる時期に夏日というのは、ちょっと経験がないですね。

4月からNHKで『しあわせは食べて寝て待て』というドラマが始まっています。
ある日、膠原病を発症して仕事量をセーブしないといけなくなった30代後半の主人公の女性。不本意ながら引っ越した古い団地で出会った人に教わった薬膳を生活に取り入れてからすこしづつ良い方向に変わっていく主人公の生活...という感じが今のところのストーリーです。
普段の生活で食べるものの延長に気軽に薬膳を取り入れているので、とても参考になります。
お客様も観ている方が多いのか『先生はこのドラマ観ていますか?』と聞かれるので、話もはずみます
(めぐる漢方薬局でもお客様には『普段の生活で食べるものの延長で食養生をおすすめしているので)。
薬膳というと『普段食べている食品に生薬を入れる』ものだと思っている人も多いようです。
『薬膳カレー』『薬膳ラーメン』『薬膳ハンバーグ』『薬膳鍋』などの商品の中にはちょっと首をかしげたくなるような商品もあります(とりあえずクコの実やナツメを入れているような商品)。
薬膳とは【中医学の理論にもとづき、食材や生薬を組み合わせてつくる料理、または食事のことです。
単に生薬を使って作る食事ではなく、身体のバランスを整えるために、食べる人の体質や症状・体調・季節などに合わせて作るオーダーメイドの食事、というところです。
そのように考えると、上記のような『とりあえず生薬を入れておいた』商品を【薬膳】と呼ぶには少し無理があるように感じます。

人間だけでなく食べ物にも性質があります。その性質を認識して、自分の体質に合った食べ方をすることが【食養生】のひとつではないかと思います。
を食べるか』だけではなく『どう食べるか』によって『毎日食べるものが薬』として働くのです。
めぐる漢方薬局では体調が悪い・ダイエットをしたい・肌のお悩みを何とかしたいなどの不調やお悩みの時には薬や漢方薬を使うと同時に【食養生】を実践していただくように提案しています
よく頑張って実践してくださる方は、良くなったり、結果が出るのが早いというのが実感です。
食事を整えることは、めんどくさいし大変ですが、結局近道だと考えます。
めぐる漢方薬局にご相談ください。