先日、歌手で俳優の中山美穂さんがお亡くなりになったと速報のニュースが入って驚くのと同時に『死因は何だろう』と思った方は少なくないと思います。まだ54歳という若さなので。
どうやら入浴中のヒートショックが原因ではないかとの見方で発表されています。
ヒートショックは冬場に暖房の効いたリビングから脱衣場に移動し、浴槽に入るときなどによく起こるとされます。
住宅の断熱性能によっては浴室や脱衣場は外の気温とほとんど変わらない寒さになります。
温かい部屋からお風呂に入ろうと部屋を出ると自律神経の働きにより、体が外気の寒さに対応しようとして血管が収縮し、血圧が上がります。お風呂に入って浴槽に浸かると今度は浴槽の熱いお湯に対応しようとして血管が広がり、血圧が下がることになります。浴室へ向かう際に上昇した血圧が熱いお湯に浸かることで一気に低下してしまいます。このように寒い日の入浴は、血圧の変動を短期間に繰り返します。これがヒートショックのメカニズムといわれています。
急激な血圧の変動は心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられます。
中医学・漢方では血流の滞っている状態を【瘀血(おけつ)】と呼び、万病のもとと考えます。
血管の太さは全身各所で異なっていてそこに瘀血が影響を与えると、症状も千差万別に現れてきます。
これが『瘀血は万病の元』といわれる理由です。
瘀血が関連する症状は多岐にわたります。
【瘀血が関連する疾患】
糖尿病・高血圧・下肢静脈瘤・脂質異常症・脳・心筋梗塞・婦人科系疾患
【肌質の変化・粘膜の色が暗くなる】
乾燥肌・シミそばかす・舌、唇、歯茎の色が暗い・顔色が暗い・経血の色が暗い
【ごりごりしたしこりや塊】
舌裏の血管の怒張・暗い色のニキビ・経血に混じる塊・子宮筋腫・チョコレート嚢胞
【痛み】
チクチク・ギュ~ッ・生理痛・首や肩のコリ・頭痛・心筋梗塞の胸痛
加齢や運動不足、過度な飲酒・肥満・高血圧・脂質異常などは血流や血管の状態に悪影響を与えます。
【血流を悪くする原因】
蓄積した疲労やストレス・老化・食生活の不摂生(栄養・水分の過剰・不足・偏り)
時期に合わない衣食による冷えやのぼせ など
瘀血対策には【適度な運動】【毎日の食養生】【ストレスケア】が大切とされます。
瘀血対策・ゴースト血管(血液が流れなくなり消えてしまった血管)・血の量を増やす・貧血など【血】に関する不調やお悩みには漢方が強い味方として力を発揮します。
めぐる漢方薬局にご相談ください。