めぐるコラム

更年期の身体に② ~亜鉛を摂りましょう~

10月も終わりが近づきましたが、まだまだ10月の終わりとは思えない暑い日が続いています。
ただ気温が高いのは昼間だけで熱帯夜はなくなったので、暑さで寝付けなかった人は今からが挽回のチャンスです。日照時間が短くなる秋から冬は早めに寝て、十分な睡眠時間を確保しやすくなります。
リラックスできるホルモン【セロトニン】を作る材料が【トリプトファン】というアミノ酸です。
トリプトファンは豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品・米などの穀類に豊富に含まれるとされます。上手に活用して良い睡眠に導きましょう。

中医学では、女性の体が7の倍数で変化するのに対して男性の体は8の倍数で変化し、成長→成熟→老化のプロセスを歩むと考えられています。
閉経前後の約10年間(45歳~55歳)を更年期とする女性に比べて男性の更年期は40~55歳・45歳~55歳と、まだ学説的には定まっていませんが、いずれにせよ老化が始まる40代から性機能の低下が見られるようになります。
主な男性更年期の症状として、イライラして怒りっぽい・不安や落ち込み・記憶力や集中力の低下・不眠・頭痛・異常発汗などの精神・自律神経症状の他、頻尿・夜間排尿の増加・残尿感・尿意を我慢できないなどの泌尿器科症状、性欲の低下や勃起不全・インポテンス・関節や膝の疼痛・骨粗鬆症などが挙げられます。
男性更年期で弱るものは3つ。心と体と性です。テストステロンというホルモン量が下がることでこれらも衰えます。値が高い人の方が長生きするともいわれるテストステロンですが、まずは筋トレで筋肉量を増やすと男性ホルモンの受容体も増えるので効果的です。特に太ももの筋肉を増やすのがおすすめです。
睡眠と食事の見直しも大切です。
徹夜はテストステロン値がかなり下がってしまうので厳禁です。
食事では亜鉛の摂取をおすすめしています。亜鉛は脳で情報が伝わる時にとても大切な働きをするミネラルです。亜鉛が不足すると、情報を運ぶ渡し舟のドーパミン・セロトニンの放出量が低下し、脳の働きが低下します。
亜鉛欠乏はうつ状態の引き金になるとされます。うつ病は血清の亜鉛値が低く、亜鉛の補給によって改善されるとされ、抗ストレスミネラルと言われています。
出産後や更年期の女性・糖尿病の方は亜鉛欠乏状態におちいる傾向が強く、亜鉛欠乏がうつ状態を生じさせるとも言われています。
食事で亜鉛を摂取するとなると牡蠣やキャベツがありますが、毎日たくさん食べることは難しいので、めぐる漢方薬局では牡蠣肉エキスをおすすめしています。
必須栄養素である亜鉛・セレンなどのミネラルを摂取することは大切ですが、特定のミネラルのみを多く摂取しても吸収がよくなく、ミネラルバランスを乱すこともあります。
めぐる漢方薬局で扱う牡蠣肉エキスは、亜鉛・セレン・銅・ビタミンB群が、胃腸に負担をかけにくく吸収されやすい形で豊富にバランス良くふくまれていますご相談ください。