東海地方も梅雨に入ったようですが、あまり梅雨らしくない、梅雨明けのような暑さと湿気です。
『気象病』という言葉がよく使われて『気象病による不調』について新聞やテレビ番組などでも取り上げられています。
気象病とは、気温や気圧など『気候の変化』によって引き起こされるさまざまな症状の総称です。
どのような気候の変化によって、どのような症状が現れるかは人によって異なります。
今までは『低気圧が近づくと』不調が現れる人が多い印象です。頭痛や関節痛などが主な不調の訴えでした。
最近の日本では1000万人ほどが気象病に悩んでいると考えられます。
気管支ぜんそくがひどくなった・咳が止まらない・体が重だるい・1日中眠気が取れない・むくみがひどい・めまいや吐き気がする・肌荒れ(ジュクジュク分泌物が多く出る・吹き出物が出やすくなる)・花粉症症状がいつまでも治らない...などが最近の気象病による不調の訴えと思われます。
他にも脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる症状まで気象病が関係する時があるとされます。
漢方・中医学では『気象病』という言葉が一般的になるずっと以前から気候の変化によって起きるさまざまな不調に対応しています。
今の季節は『高温多湿』による不調です(秋冬には寒さや乾燥による不調などに変わります)。
湿度が高く気温も高くなると体の中の湿気も発散されにくく、体のだるさを感じたり食欲がなくなったりします。中医学では、湿気による体調不良を【湿邪】と結び付けて考えます。湿邪とはさまざまな不調を引き起こす原因となる邪気の1つです。
『湿邪』は湿気の多い季節によく発生するので、梅雨の時期は特に注意したいものです。
湿邪をためないようにするには
◎エアコンの効いた室内で1日中じっとしない。
ウオーキングなど軽い運動で意識して【汗をかく】ように意識して体の中の老廃物や湿度を発散させ、代謝を良くする工夫を。
◎冷たい飲食物や脂っこいものの摂りすぎに注意する。
胃腸の働きが低下し、消化液がうまくコントロールできなくなり、下痢や嘔吐など水分代謝異常による症状を引き起こしたりします。
◎食養生を取り入れる。
食物繊維の多い食事は腸内で老廃物や余分な水分を吸収し、便として排出します。
雑穀類・海藻類・根菜類・こんにゃくなどを取り入れるようにしましょう。
イワシ・緑豆もやし・緑豆春雨・冬瓜・ハトムギ・しいたけ・えのきだけ・蕎麦などがおススメです。
それでも上記のような不調にお悩みの方は漢方薬をおススメします。ほとんどの【不調】に対応しています。
めぐる漢方薬局にご相談ください。