漢方薬局の賢いご利用方法　～漢方始めたいけど...～

紅麴の使われた機能性表示食品を飲んでいた人の健康被害・死亡が問題になり、大変な社会問題へと発展しています。
そもそも健康になりたいために飲んでいたもので健康被害がおきたり、死亡してしまうとは誰も考えない事でしょう。
今回の件は、まだはっきりしない部分も多いのでなにが問題点かわかりません。紅麴の摂取が原因なのか、紅麴から出たカビが原因なのか、製造工程・製造工場の環境などでたまたま問題の紅麴が製品として世の中に出回ってしまったのか...。
まだはっきりしていない時点でもマスコミの報道のあり方とでもいいますか『紅麴が原因で死亡者〇〇人！』
『医者も紅麴が原因と』などど完全に『紅麴は良くない物』として情報がどんどん独り歩きしている印象です。
そしてこういう報道があると必ず『よく似た物・商品』の風評被害が起きます。『米麴』などの麹菌の使われた食べ物や飲み物・よく似た健康食品なども『良くないのか？大丈夫なのか？』と心配されたり、買い控えられたりします。原因がはっきりしなくても最初に『紅麴が！！！』と報道され続けるので、そうなってしまうのも至極当然のことでしょう。たとえ原因が直接紅麴でなくても、この先しばらく『紅麴はこわいもの』『なんか麴ってよくないみたい』と曖昧な印象が続いていくのでしょうね。

お客様のお話などからですが、紅麴サプリではなくて他のサプリメントや健康食品のなどで疑問があったり、健康被害では？と思ったり体調不良の原因かもとお医者さんや薬剤師に相談しても、ほとんどまともには取り合ってもらえないそうです。
相談しても『不調であれば服用を中止して』として終わり、だそうです。
不調とサプリメントの関係性を疑って調べる流れにはなりません。ですから今回はよほど相談件数が多く、見過ごせない状態だったのでしょう。この先どのように解決に向かうのでしょうか...。

めぐる漢方薬局でも、服用中の薬・サプリメント・健康食品・漢方薬のご相談がよくあります。
病院で処方されたもの・ドラッグストアで購入されたもの・自身でインターネットなどで調べて購入されたもの・広告の通販で購入されたものなど、本当にさまざまです。
それらを見せていただき、お客様に合うものかどうか・飲み合わせは大丈夫かなどを確認した上で漢方薬などをお出しします。
その時にとても気になるのが『飲み合わせがちょっと(？)』なことが多い事です。
正反対の症(体を温めるためと、体の熱を冷ます等)の漢方薬や、明らかに生薬が被っていて一種類から数種類の生薬の服用量が多くなる漢方薬を処方されていたり、自身で選んで買って飲まれているのです。
そんな時はご説明しますが、すぐに理解していただけない事も意外と多いものです。
ほとんどの方がご理解いただいて『正しい(と思われる)漢方薬・健康食品の飲み方・組み合わせ』でご購入に至ります。
これが漢方薬局の賢い利用方法の1つと考えております。
めぐる漢方薬局にご相談ください。