あれほど暖かい・暖冬だといって夏日手前くらいの気温の冬でしたが、3月に入っての寒さが身にしみるようです。冬の寒さはあまり感じませんが、春先の寒さは『嫌な寒さ』という感じがします。
コロナやインフルエンザ・風邪には気をつけないとすぐに罹ってしまいます。
糖を摂りすぎると糖尿病や老化が心配になります。日本人は血糖値を下げるために分泌されるホルモン『インスリン』の量が白人の半分ほどしかなく、肥満になる前に糖尿病を発症しやすい民族です。
最近は『糖質オフ』ブームというか、主食(ご飯やパン・麺類)を抜いておかずのみ食べることを良しとする人が増えているようです(そういう方法のダイエットも流行りです)。
ご飯やパン・麺類は炭水化物です。炭水化物に含まれるのは主に『糖質』と『食物繊維』です。
糖質はブドウ糖に分解されて、全身の細胞でエネルギーとして使われます。つまりブドウ糖は生きていくうえで欠かせません。
エネルギーが足りなくなると、たんぱく質を分解してエネルギーとして使われるので結局非効率です。
炭水化物は食物繊維の供給源にもなります。腸内細菌は人間が消化吸収した【残り物】をエサにしています。
炭水化物のうち、消化されにくい『難消化性でんぷん』や食物繊維は腸内細菌のごちそうで、善玉菌を増やすために欠かせません。
ですから炭水化物が悪者ではなく、『糖質』つまりお菓子やジュース・人工甘味料などで砂糖を摂りすぎていることが問題なのです。『糖質オフ』ではなく『シュガーオフ』は必要かなと思います。
主食は選び方・食べ方を工夫すれは血糖値の急上昇は防ぐことができます。
精製された白い主食(白米・うどん・食パンなど)より、未精製の茶色い主食(玄米・雑穀米・胚芽パン・そば・全粒粉パスタ)を選ぶことも1つです。
血糖値が高い状態がつづくと、体の中で【糖化】という現象が起きます。
【糖化】とは、例えば玉ねぎを炒めた時に茶色くなる現象と同じことです。玉ねぎに含まれる糖分とたんぱく質が加熱によって結びつき、褐色になりますよね。これと同じように体の中で糖化現象が起きます。
食後の血糖値が150㎎/㎗を超えると、血液中の糖によって体内のたんぱく質が『糖化』し、AGEs(終末糖化産物)という恐ろしい物質ができてしまいます。
AGEsは蓄積型なので、1度つくられると除去することは難しいのです。
『糖化』は肌の透明感やハリを奪い、くすみを招くので老化の大敵!ということは美容にくわしい方はご存じでしょうが、意外に知られていないのは【不妊症の最大の原因である排卵障害に関係している】ことです!
AGEsが卵巣の卵胞液にたまると、透明な卵胞液が茶褐色に変化し、卵巣機能の低下につながってしまうのです。
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