暖かい日と寒い日が何日かおきにやってきて、まさに『三寒四温』状態です。体調を崩したり、自律神経系の不調を訴える方がとても多いです。
桜が咲く前は暑いくらいの暖かい日があって『このまま薄着の季節になるのかな』と勘違いしてしまいますが、桜が咲くとなぜか冬に戻ったかのように寒い日や冷たい雨の日が続きます。なぜかと疑問でしたが、桜が『長く咲く』ための戦略なのだそうです!
桜が咲いてずっと暖かい日が続くと、早く散ってしまいます。それでは植物の生き残り戦略に都合が悪いので、少しでも花を長持ちさせられるように『三寒四温』の辺りに咲くようになったそうです。自然は面白くて偉大ですね。
春は桜などの花がたくさん咲いて暖かく、とてもよい季節ですが、花粉や黄砂か飛んできたり、太陽光や環境の変化などによるストレスが実は多くて、肌荒れなどの皮膚のお悩みが悪化や発症しやすくなります。
アレルギーで皮膚になんらかの症状が出る方も増えています。
こういった方は皮膚そのものが弱く、傷が治りにくかったり、かぶれやすかったり、痛みが出やすかったりするだけでなく『風邪』を引きやすいのも特徴です。
これは皮膚から『風邪(ふうじゃ)←寒暖差による悪影響』が入ってくると漢方では考えます。
このような体質を『表虚証(ひょうきょしょう)』といいます。この場合の『表』とは皮膚(体表面)と考えます。表虚証体質になってしまう原因は漢方では内臓(特に胃腸と肺)にあると考えます。
アレルギーの皮膚病として有名なのが『アトピー性皮膚炎』です。アトピー性皮膚炎になる原因は内臓(胃腸)にあることが最も多いので、アトピー性皮膚炎の方には外用薬より内服薬(漢方薬)をお出しします。外用薬は病院で処方されている方がほとんどで、その上で『なかなか良くならないから何とかしたい』『体の内側から根本的に治したい』というご希望されるのです。
ですから漢方薬をお出しする前に食事内容や生活習慣をお聞きして、そちらも改善すべき点があるときは改善していただくようにお話いたします。
病気や体のお悩みは、食事内容・生活習慣からの原因であることが多いので、こちらを改善していただければ漢方薬など薬の服用期間や量も自然と減らすことにつながります。
めぐる漢方薬局にご相談ください。