『オミクロン株』という新型コロナウイルスの新株がまた新たに出現して、世界中を震撼させています。
日本も早めに対策したと思いますが、防ぎきれませんでした。どんな特徴で、どれだけの感染力を持っているか、などはまだわかっていませんが、少し緩んだ空気感をまた少し締めていかないといけないでしょう。
いつまで続くのかとうんざりしてしまいますね。
最近は夏や、暑い時だけではなく『こまめに水分補給をしましょう』『毎日2~3㍑を目標に』と言われています。エアコンなどによる乾燥や脱水など体調管理に対しての注意だけではなく、お肌や髪など美容面に対しての注意としての水分補給を促しているものが多いように感じます。
水分の摂り方の勧め方では一般的には
①1日2~3㍑飲むことを目標に。
②のどが渇いていなくても飲む。
③常温の『水』を飲む。
などとおススメされています。女優さん・モデルさん・人気のタレントさんやインフルエンサーといわれる人などがSNSやテレビなどで紹介・おすすめされているので、よくご存知の方も多いかと思います。
漢方薬剤師としては上記のような水の摂り方はあまりおススメしていません。
まず①のように毎日水を2~3㍑は摂りすぎかと思います。
②のように常に水を飲まないといけないとは思いません。ちびちびと少しづつ飲むならまだ良いのですが、夜などに『まだ飲めてなかった!』と帳尻合わせで飲めていない分をがぶがぶ飲んだりはもってのほかです。
③のように『常温の水』をおすすめしていますが『常温』は実は冷たいのです。体温が35~36℃に対して常温は平均15℃。冬ならそれ以下です。冷たい水をたくさん飲むことは中医学の考え方では良いこととされていません。
人肌以上の白湯を少しづつ『身体に取り入れる』イメージで飲まれることをお勧めします(食事からも水分は摂れています)。
私は朝起きるとすぐに何もつけていない歯ブラシで歯を磨き、白湯で口をすすいでうがいをします。
その後自分の体調・体質に合わせた漢方薬をコップ一杯(100㎖くらい)の白湯に溶かして飲んでいます。
朝起きてすぐの歯磨き・うがいは就寝中に口内・喉に増えた雑菌を体内に取り入れないようにするためです。
漢方薬を溶かした白湯は、水分補給と体調を整えることを一緒にできます。胃腸も動くので朝の便通にもつながります。
漢方薬は美容にもつながるものもたくさんありますので、美容のための漢方薬を朝、白湯に溶かして飲むのもおすすめです。
水分を身体に取り入れることはちょっとしたコツが必要です。
上手に取り入れてみましょう。