めぐるコラム

ストレスに負けない! ~梅雨鬱・コロナ鬱~

新型コロナウイルスの感染拡大も収まらず、ワクチン接種もさほどすすんでいない中、東京オリンピックの開催が決定しているようです。観客も人数制限をして有観客で行う方向ですすんでいます。
『安全安心』の根拠も特にないまま開催に向かっていき、不安が大きくなる人が多いようです(もちろんオリンピック開催は当然!楽しみでしかない!という人も一定数います)。
こんな状態が続くとストレスや緊張状態が続き、疲労をためこんでしまい徐々に心や体に不調が出てきてしまうことがあります。

今の時期では『梅雨鬱』『コロナ鬱』という状態にかかってしまう方がいらっしゃいます。
梅雨鬱』とはジメジメと天気の悪い時に気が滅入ってしまったり、環境の変化によって心身の緊張状態が続いて、気づかないうちにストレスや疲労をため込み、徐々に心や体に不調が出てきてしまう状態です。
別名『六月病』とも言われています。
コロナ鬱』には医学的な言葉の定義はありません
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、多くの人に仕事や家庭における環境の変化があり、それが誘因となって『うつ』になる方が増えているので世間的にこれを『コロナ鬱』と言っています。

梅雨鬱』の原因として考えられるのは、長雨によって太陽の光を浴びることが少なくなるのが憂鬱になる原因の一つとされます。光の刺激が減ることで、ハッピーホルモンといわれる『セロトニン』の分泌が減り、脳の活動が低下します。『セロトニン』の分泌が減少することで、睡眠をつかさどる『メラトニン』も減少し、睡眠がうまく取れなくなることになり、体内時計が乱れ、身体に不調が出やすくなるのです。

コロナ鬱』の原因として考えられるのは、ネットやテレビで新型コロナの情報に触れて不安になったり、外出が減り、人とのコミュニケーションや運動量が減ったり、在宅勤務などで常に家族が家にいることがストレスとなったりしているようです。
どちらも症状として
不眠・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振・身体がだるいなどの症状があります。
コロナ鬱にはこの他にも気分の落ち込み・外出したくない・不安・イライラ・微熱・耳鳴り・蕁麻疹などが挙げられます。

どちらも対策として
⦿規則正しい生活を送る
⦿積極的に日に当たる
⦿体温調節がしっかりできるようにする事と、ストレスを発散する意味で汗をしっかりかく機会をつくる
⦿部屋を暗くしたり、室温調節したりして、深い睡眠をとれるようにする。

などが挙げられます。
深い鬱状態に陥ってしまうと抜け出すことが困難になってしまいます。
できれば自覚症状の軽いうちに対策を実行してみたり、漢方でも改善のお手伝いができることがありますので、めぐる漢方薬局にご相談ください。