めぐるコラム

美と若さを漢方で ~クコの実・はとむぎのお話~

漢方で美肌』といったらどんなイメージがありますか?
◎和漢生薬配合の美容液や化粧品。
◎はとむぎでいぼが取れる。
◎桃の葉を煮出した液を入浴剤として使い、あせもなど改善して美肌に近づける。
などがよく知られている『漢方で美肌』のイメージでしょうか。
皮膚に直接付ける化粧品などは漢方の美肌・アンチエイジングの活用としてたくさん種類もありますが、漢方を飲んで美肌・アンチエイジングの方法はあまり知られていないようです。
中医学では『肌は内臓の鏡』と言われ、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の機能に不調があると、からだの表面である肌にも不調が現れる、との考え方があります。皮膚は血脈と経路を通じて五臓とつながり『気・血・水(津液)』が美肌を保つ源と考えます。具体的には『心』が乱れると顔色が蒼白になり、ツヤがなくなります。『肺』が衰えると肌が乾燥してしまい『肝』にトラブルが発生すると、爪のツヤが消えて割れやすくなります。『脾』のトラブルは肌・唇・爪を蒼白にして、むくみが出やすくなります。『腎』の衰えはシミやしわ、抜け毛・白髪など、老化に大きく影響します。
美肌を作り、アンチエイジングを考えると、化粧品などで表面的なケアをするだけでなく、食生活生活習慣を見直し、漢方薬の助けを借りて、からだの内側からバランスを整えることが大切です。
花茶』・『クコの実』・『はとむぎ』など美白・美肌に良いお茶生薬漢方薬など日常生活で手軽に取り入れつつ、化粧品などで適切にお肌のケアをすることが美肌・アンチエイジングへの近道だと考えています。