猛暑・台風と大変な日々が続いていましたが、ようやく秋晴れの爽やかな日がきました。
私たち人間はもちろん、我が家の18歳3か月を迎えた老犬が突然元気を取り戻しました!
猛暑日が続いていた時の愛犬は、少量のご飯も最後まで食べられませんでした。いつも下痢がちなのに水は欲しがってたくさん飲んでいました。瘦せて元気もないのでとても心配しましたが、ここ2日で涼しくなり急に食欲が戻り、下痢も収まり、歩く様子も元気が出てきました。寝ている様子もとても気持ちよさそうになったので、見ているこちらも幸せな気持ちになります。
もちろん私たち人間も食欲がすこし戻って、夜もよく眠れるので、体調がまた良くなりました。
これから秋らしくなり食欲が出る方が増えると思いますが、食べ合わせと生薬のお話を1つ…。
食材や生薬を2種類以上組み合わせることを『配伍』といいます。お互いに協調させることで効果を高めたり毒性を減らすことを目的に行います。『配伍』には、よくない食べ合わせがあります。
例えば
酢と茯苓(ぶくりょう)・海藻類や白菜と甘草(かんぞう)・大根と地黄(じおう)・豚肉と鳥梅(うばい)
などですが、一般的ではないので気にする機会も少ないと思います。
いわゆる食べ合わせが悪いと言われている食材同士の組み合わせには、言い伝えのような形で残っているものもあります。科学的根拠はなく伝承的に残っていて、保存技術や衛生面が発達した現代ではそぐわないものも多くあります。
【食べ合わせが悪いとされている食材】
牛肉と生姜・クリ うずらときのこ類・黒きくらげ 鹿肉とアワビ・エビ スッポンと豚肉・鶏肉
スモモと鶏卵 カニと柿・みかん・梨 梅と豚肉 ニラと牛肉 など
カニと柿は身体を冷やすもの同士なので食べ合わせが悪いのはわかりますが、キノコ類と黒きくらげ・梅と豚肉・ニラと牛肉などは日常の食生活でよくある組み合わせです。ですので昔からの言い伝え的に参考にしてください。
漢方薬を服用している時に注意してほしい不適切な食べ方もあります。
【漢方薬を服用中に注意してほしい不適切な食べ方】
◎発汗させる薬を飲んでいる のに 生ものや冷たいものを食べたり飲んだりする
◎脾胃の調子を整える薬を飲んでいる のに 脂っこいものを食べる
◎気の巡りをよくする薬を飲んでいる のに 豆類を食べる
◎下痢止めの薬を飲んでいる のに 瓜や果物を食べる
このような組み合わせは漢方薬の効果を低下させ、症状が回復しにくくなります。できれば避けて欲しいことですね。普通に生活していると考えもしないことですが、体調が優れず漢方薬を飲んでいる時は気を付けたいことではあります。