猛暑、というより酷暑が続きます。エアコンの効いていない室内などは拷問かと思うほど辛くてしんどい空間になっています。『息ができない』『肌が痛い』など、今年の酷暑の表現は命の危険を感じるものばかりです。頭が痛かったり、軽くめまいがしたり、熱中症なのか他の病気なのか、コロナなのかわからなくなってきます。
お茶などの水分もたくさん摂った上で、ついつい冷たい無糖炭酸水やビール・酎ハイなども飲みすぎてしまいます(お客様には『冷たい食べ物飲み物を摂りすぎないで』とお話していますが、これだけ暑いとついつい摂りすぎてしまいます)。
体内に余分な水分である『湿』がたまると胃腸の働きが低下し、食欲不振や下痢、吐き気や胃もたれなどの症状が現れます。冷たいものの摂りすぎは胃を冷やして『脾』の機能を低下させるので、水分代謝が滞り体内に湿がたまる原因になります。この時期特に増える不調が『むくみ腸』です。
水分代謝が悪かったり、水分量を多く摂りすぎているため、体はもとより腸もむくんでいることがあるのです。腸がむくむと働きが弱まり、下痢や軟便を引き起こしやすくなります。
【むくみ腸の特徴】
◎仕事中、同じ姿勢のことが多い。
◎肩こりや腰痛がある。
◎水分を多めに摂っている。
◎夕方に脚がむくみやすい。
◎お風呂はシャワーで済ませがち。
◎低体温・低血圧である。
などです。今の時期は特に汗もかきますし熱中症予防で水分を補給することは大事ですが、体はもとより腸までむくんでしまうと全身の巡りが滞って、冷えなどの不調も引き起こしやすくなります。普段から水分の摂り方を気を付けたり、むくみに効くストレッチなどを行うことも大切です。
それでもどうしても防ぎきれない不調もあります。そんな時はむくみを取る漢方薬がありますので、利用されることもおすすめします。