新型コロナウイルスの影響からの緊急事態宣言が5/6までとされていましたが、解除されず期間延長となってしまいました。都道府県によって少しずつ生活スタイルも変わっていくようです。まだまだ東京都・大阪府・愛知県などはしっかり5/6までの生活スタイルのままのようです。
大人は『案外ステイホーム生活が好き。合っているみたい』という方が少なくない数いらっしゃるようですが、子供、特に小児は早く以前の生活スタイルに戻りたくてストレスが溜まっているお子さんが多いと思います。いらいら・怒りっぽくなっているお子さんも多いでしょう。せめて公園などは普通に遊具なども使えるようになったり、走り回れる場所が無いとストレスも溜まる一方だと思います。
小児が短気・いらいら・怒りっぽい状態にあることを『疳の虫(かんのむし)』と表現したりします。疳は癇癪の癇に通じます。疳の具体的な症状としては3つに分けられます。
①消化器系に関するもの…食欲不振・吐乳・下痢・過食による腹部膨満など
②神経系に関するもの…ひきつけ・不眠・夜泣きなど
③顔貌に関するもの…眉間の青筋・こわばった怒りっぽい顔貌など
これらをすべて統合したものを『疳の虫』と表現されていると考えられます。
なぜ小児にのみ疳の虫がいるのかというと、小児の体質に関係があると考えられます。小児は肉体的にも精神的にも発育途中にあり、新陳代謝は盛んであるにもかかわらず、逆に自我が未熟なため感受性が強く、環境の影響に対して敏感に反応しやすい状態にあります。これらの中でさらに肉体の発達が遅く虚弱体質な小児が存在します。つまり感受性が強い小児と、そこに虚弱体質が加わった小児の2つのタイプに疳の虫が存在して、成人になると疳の虫がいなくなることからも、小児特有の体質が疳の虫の原因であると考えられます。
近年、小児の心の問題が増加傾向にあり、不安・恐怖・抑うつ・拒食・過食・腹痛・頭痛・不眠などのさまざまな症状が見られるそうです。これらの症状は疳の虫と似ている印象があります。
疳の虫を改善させる漢方薬があります。上記の様な症状でお困りのお母さま・お子さんにも有効かと考えられます。めぐる漢方薬局にご相談ください。