めぐるコラム

眼の疲れを甘く見ないで ~脳も疲れています~

携帯電話、特にスマホがかなりの人に浸透してから色々なところで紹介されたり注意喚起されている『スマホ老眼』。一度はどこかで聞いたことがある言葉かと思います。
スマホ画面と眼が近い距離で長時間見ていることによって、若い人も近い距離の物を見るときにぼやけて見づらくなってしまう『老眼』のようなものの見え方になってしまう状態です。
眼の疲れが抜けず、眼精疲労が慢性化していると感じていらっしゃる方は少なくありませんが、少しスマホ使うのは控えよう、とか『眼の疲れには遠くの緑を見ることだったな』と遠くの山々を見たり(笑)する方は少ないでしょう。
この時期は受験生の方も眼を酷使されていると思います。睡眠時間もあまり取れず、さまざまな疲れが慢性化している頃だと思います。
目からの情報を処理しているのは『脳』です。スマホ画面などを見ている時、画面に表示されている情報を脳が把握し、気持ちや持ち合わせの情報から分析して取捨選択しています。画面を見ている時、酷使されているのは目だけではなくむしろ脳の方が疲労度が高いとも言えます。
目と脳、どちらも疲れてくると『気血の質』が悪くなります。疲れは『血の消耗』です。その血を動かすのは『気の消耗』です。気血の滞りから『血熱』を生み出します。血熱は余分な熱なので目の充血や結膜炎などにも繋がります。血熱があると、思考や気持ちを晴れやかに保つことが難しく、イライラ感・閉塞感・不安感等に苛まれてしまいます。
気持ちを左右しているのは血を運ぶ『気分』です。眼の疲れから気持ち・気分まで左右されてしまうので、スマホ老眼と甘くみてしまうのは良くないと思います。
漢方では、眼の疲れを改善するお手伝いをできる薬や『気血の気分転換』をお手伝いできる薬などがありますスマホやパソコン等で眼を酷使されている方・受験等で目や脳を酷使されている方で困った症状のある方はご相談ください。