めぐるコラム

松山千春さんにも漢方を ~オススメしたい~

めぐる漢方薬局のホームページ中の私のプロフィールにも書いてありますが、わたしは歌手の松山千春さんの筋金入りのファンですファン歴は今年で42年になるでしょうか。
2019年12月18日にもコンサートに行ってきました! 実は2018年は『体調不良』のために名古屋でのコンサートが当日中止になるという悲しい出来事がありました。私はそのコンサートの日が仕事だったために最初から応募していませんでした(ファンクラブから応募してチケットが当選したら買えるのです)。ですからチケットの払い戻しなどは無く、千春さんの病気をひたすら心配するのみでした。
12月18日のコンサートで千春さんがお話してくれたのでわかったのですが2018年の体調不良とは『喉のひどい腫れ』だったそうです。お医者さんには『今日コンサートなんです』とお話したら『は?無理です、何言ってるんですか?』という感じだったそうです(千春さんは面白おかしくお話していましたが)。
千春さんは以前から糖尿病や心臓病を患っておられます。歯もかなりの数がインプラントだそうです。
千春さんはお酒は全く飲まないそうですが、タバコはヘビィスモーカーのようです。
1年のうち半年間くらいはコンサートツアーなどで全国を回られているので、生活もかなり不規則かと勝手に推測します。
心臓病は欧米化した食生活・ストレス・喫煙などが原因で引き起こされたり悪化したりします。症状は多彩で、無症状だったり、動悸・息切れ・胸痛・全身倦怠感・めまい・むくみなどが挙げられます。
糖尿病は『太った人がなりやすい』と思われがちですが、大きく2つのタイプに分かれます。
小児や若年者に多いインスリン依存症の強い1型と、生活習慣と遺伝的要因によって発病してくる2型です。1型は急激に、2型は徐々に、どちらも血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が異常に高くなってきます。
勝手に診断させてもらうと千春さんは2型糖尿病かと思われます。
2型は太った中高年に多く(千春さんは太ってはいませんが)ゆるやかに発病し、進行もゆっくりです。
食事や運動療法で治療し、場合によっては飲み薬とインスリン注射をします。一生つき合わなくてはいけない病気です。血糖コントロールが大切で、コントロールには栄養バランスのよい食事・運動・休息・ストレス解消が大切とされます。
やはりほとんどの病気で気を付けるべきは『血流』『食事』『運動』『ストレス』ですね。喫煙が良くないのは言わずもがな、です。
漢方ではこうした要因による血行不良を『瘀血(おけつ)』の状態といいます。
血流を良くして、毛細血管に流れを呼び戻す漢方薬を飲んで、必要に応じて補血・補陰・補気補陽のための漢方薬も飲んでいただけたら、と考えます。
千春さんにはいつまでも元気で、美声を保っていただきたいので、ぜひ中医学・漢方を取り入れていただけたら、と1ファンとして、漢方薬剤師として切に願います。