明けましておめでとうございます。本年もめぐる漢方薬局をよろしくお願いいたします。
年末年始はいかがお過ごしでしたか?いつもよりちょっと豪華なお食事が続いたり、外食続きになったり、お酒もいつもよりたくさん飲む機会があったりと、胃腸がかなりお疲れの方が多いかと思います。
冬は細菌やウイルスが猛威をふるう季節です。年末年始に長期に休みがあると、途端に風邪やインフルエンザにかかってしまう方も多く見受けられます。『気が抜ける』のが原因とはよく言われます。 漢方では『気』『血』『水』が整うことが体にとって大切とよく言われている『気』ですね。
感染症から身を守るためにがんばってほしいのが『免疫力』です。中医学では、ウイルスや細菌などの侵入を防ぐ免疫機能を『衛気(えき)』と言います。『気』の一種で、からだの表面を覆って『邪気』などの侵入を防御する役目を担っているものです。
衛気を養うには第1に『気』をつくり出す食材を摂ることです。さつまいも・山芋・里芋・大豆製品・しいたけ、舞茸などきのこ類・にんじんなどです。
2つ目は、気を蓄え免疫を司る『腎』を強化しましょう。冬は寒さの影響で腎の働きも低下します。
黒豆・黒ゴマ・ごぼうなど腎を強化する色の黒い食品や、もち米・えび・鰤など体を温める旬のもので腎の働きの低下を防ぎましょう。
3つ目は腸内環境です。腸内には全身の約7割の免疫細胞が集中しているため、善玉菌が優勢に働く腸内環境に保つことで、免疫力が発揮しやすくなります。味噌・納豆・甘酒・酒粕・ぬか漬けなどの発酵食品は善玉菌の『えさ』になったり、悪玉菌の活動を抑えたりと腸内を整えるのに役立ちます。また、からだを温めるので冬に摂るのに最適です。
免疫力を養うのに良い食材・食品をこうして見ると、おせち料理に使われたりお正月に口にする食品がとても多いことに気づきます。昔から取り入れられている習慣はやはり意味があると改めて驚きます。
冬は万物がすべての活動を抑え、静かに過ごす『陰』の季節とされます。とは言え現代人の年末年始はいつもよりハードに過ごす人の方が多いと思います。
暴飲暴食や外食続きで悲鳴をあげている胃腸を元に戻すのは時間がかかります。重苦しい胃腸を抱えて『早く楽になりたい!』方は、めぐる漢方薬局にご相談ください。
やはり胃腸の不調やからだの疲れには漢方が素早くやさしく効果をします。