私が小学生~高校生くらいの頃の記憶です。
特に病気として病院へ行くこともなかった、ちょっとした不調がいくつかありました。
①夏に麦茶をたくさん飲んだり、スイカをたくさん食べたりすると、お腹がちゃぽんちゃぽんと音がする状態がしばらく続いていました。
②口の端が切れて、かさぶたが出来て痛かった覚えがあります。
③皮膚が乾燥がちで、冬はとても痒くなり、いつも掻いていた覚えがあります。
④季節の変わり目などに鼻水がよく出て困っていました。
⑤割とよくお腹を痛くして、下痢することがありました。
⑥しょっちゅう立ちくらみをおこして、目の前が真っ暗になることがありました。
子どもで知識も無く『大したことはない』『こんなものだ』と思っていたので、親に訴えることもなくやり過ごしていました。
現在のように漢方の知識と漢方薬があって服用できたら、どの症状も治ったり改善していたと、しみじみ考えることがあります。
①は水分の摂り過ぎで、胃が冷えて働きが悪くなったのだと思います。今なら『そんなにがぶがぶ麦茶を飲まないように。できれば温かい麦茶を飲んで。スイカも食べ過ぎないように』とアドバイスしたいですね(笑)
②は口角炎でしょう。たんぱく質やミネラルなど不足していたのだど思います。今なら『栄養バランスよく、しっかり食べて。よく効く漢方薬もあるよ』と教えたいです。
③は潤い不足(陰虚)。潤いを生み出す『脾』(消化機能)の働きをよくするようにアドバイスしたいです。
④はたぶん花粉症だったのでしょう。漢方薬を花粉の季節の前から飲むことで症状をおさえることができるので、教えたいです。
⑤はたぶん①とも関係していたのでしょう。冷たい食べ物や飲み物をしょっちゅう取り入れていたら身体も冷えてお腹も痛くしたり下したりすると思います。身体の中から温める食べ物や飲み物を取り入れて、それでも調子が良くならなければ漢方薬を勧めたいです。
⑥は貧血・血液不足(血虚)だったのでしょう。黒きくらげや黒豆など『黒い食材』や牛の赤身肉、ほうれん草や小松菜など『血』をつくる食材を食べるようにして、早く効果を感じたければよく効く漢方薬を教えたいですね。
子どものころはちょっとした不調は不調とも考えずに『そういうもの』と思って過ごしていました。
大人になるにつれ、それは『不調』と知りました。でもその不調は『治せる』『改善できる』と気付いたのはずいぶん歳を重ねてからです。
漢方・中医学を知り、食養生と漢方薬を取り入れるようになってからはほとんど風邪などもひかなくなり、上記のような『不調』もなくなり、生涯で一番健康状態だと思います。
皆さんもからだやこころの不調を体質だからと諦めないで、中医学・漢方で改善してみませんか?