めぐるコラム

漢方と腸活 ~太らない体をつくるために~

『腸活』という言葉が一般的に広く知られるようになっています。『腸活』とは簡単にいうと『腸内細菌の勢力図を善玉菌優勢の状態に改善するための活動』とでも言いましょうか。
悪玉菌優勢の腸内の状態が続くと、太ったり、血糖値が上がったりと身体年齢を上げて老けて見えるようになります。肥満なると『でぶ菌』と呼ばれる腸内細菌が異常に増えて、少し食べただけでも太る体質になってしまうこともかなり知られています。太りやすさは腸内細菌が決めているのです。
カロリー制限のダイエットは、食事による摂取エネルギーが、体が一日に消費するエネルギーを下回れば体重が減っていくという理論です。ですが実際には計算したようには体重が減らない…とダイエット経験者の方なら実感されたことが多いと思います。
なぜ体重が減らないのかというと、カロリーとはエネルギー量を示すだけの単なる数値にすぎないからです。カロリー制限によって瘦せようとする人は食品の良し悪しをカロリー値によって見分けます。するとカロリー値が高ければ食べ控え、カロリーの低いものはかり食べるという不健康なことをします。ダイエットのために食べない方がいい食品はありますが、それはエネルギー量の問題ではないのです。
カロリー制限をするとストレスもたまります。人間の体はストレスを感じながら食事をすると、脂肪をため込むようにできています。
そもそもエネルギーの消費のされ方は、人によって違います。人には『個体差』があるからです。同じエネルギーを摂取しても、体が違えば消費のされ方はまるで違ってくるのです。この『個体差』に大きな影響を与えているのが腸内細菌であることがわかってきました。
めぐる漢方薬局でのダイエットはカロリーではなく栄養素で考え、漢方薬を効果的に使用し、腸内細菌叢を善玉菌優勢になるように整えて、体が喜ぶ自然な方法で体重が落とせるように考えています。