めぐるコラム

漢方薬 ~効能書き読んで飲むのを止めないで~

時々ですが『家で効能書き読んだら自分には当てはまらないから(この薬が処方されているのは)おかしいのではないですか?』『効能書き読んだら症状と違くて怖くなって飲むの止めました』とお客様から指摘されることがあります。
結論から言いますと、お客様の判断では止めない方が良いかと思います。
漢方薬は『効能書き』『使い方』を読むだけではわからないことが多いのです。
その漢方薬を構成する生薬の性質や結びつき・働きを、お客様のご体質やその日にお話された症状などから導き出しています。
『効能書き』『使い方』は副作用などを確認する時などはとても大切です。『効能・効果』に書いてある体質や効能もとても大切ですがおおよその目安と考えていただいた方が良いかと思います。
『効能・効果』通り! 教科書通り!のようにご体質と症状がズバリ一緒の方は本当にまれなのです。
『あなたはどのタイプ? あなたの不調の原因がわかる』というおよそ6~9通りくらいに分かれた項目ごとに質問があり、当てはまる項目が多いのが今のあなたの体質タイプ、となる漢方の体質チェックリストなどでも【気虚】【血虚】【瘀血】などのタイプにキレイに当てはまる方は少なく、複数のタイプを併せ持つことが多いのです。
そうなると、選ぶ漢方薬も簡単ではないのです。また、体質やタイプも変わっていくので1度『このタイプだ』と判断した漢方薬も、ずっと同じで良いわけではないのです。
ですから『効能書き』『使い方』を読まれて、違うのではないかとお客様の判断で漢方薬をやめない方が良いと思います。1度お電話やメールでも良いのでご相談ください。