春は中医学では風の季節です。
冬からの乾燥で五臓の肺が疲弊しているところに、春の風の影響を受けて咳や喉の不調が現れるのです。
肺は、喉と関係の深い部位で、風の邪気{風邪(ふうじゃ)}の熱が肺にこもると、咳や喉のはれ、痛みの原因と
なります。
めぐる漢方薬局にもこの季節、カラ咳(空咳)や、喉の痛みでお困りの方が何人かいらっしゃいます。
■コンサートや式典など、静かにしていたい場所での『ケホン!』は本当に困ります。
■『ぜろぜろ』した咳に困り、病院に行き薬をもらい飲んだら、その副作用でかえって咳がひどくなってしまい
困っています。
などです。
皆さん、お出しした漢方薬で3日から10日位で『治ったよ~』と報告してくださいます。
漢方薬ももちろん大事ですが、入浴方法・睡眠の取り方も大切です。
肺を潤す‟潤肺”の食材を食事に取り入れることも大切です。喉や肌の乾燥を防ぎ、粘膜も潤すので
風邪の予防にもなります。
余談ですが、カラオケなど喉の使い過ぎで声が枯れてしまった時によく効く漢方薬も、めぐる漢方薬局では
取り扱っております。多くの歌手や声優さんも愛用されている漢方薬だそうです。
漢方薬はいろいろな場面で気軽にお使いいただけて本当に面白いと思います。
※咳の症状の病気はさまざまにあります。間質性肺炎・気管支炎・気管支拡張型結核・肺炎・肺がんなど。
急性肺炎などは抗生物質の服用が必要な、命にかかわる病気は漢方薬では治すことが難しい、不得意な分野
です。