めぐるコラム

食べ過ぎ注意 ~我が家の犬は18歳~

東京では、また新型コロナウイルスの患者さんが100人を超える日が続き、第2波や再度の緊急事態宣言が心配されています。
雨の日が続き、熊本県をはじめ各地で河川の氾濫の被害も心配されています。
心配な事が続き、マスクや湿気の不快感もあり、ストレスをいつもより感じている方が多いようです。
ストレスから、いつもよりごはんやお菓子を多く食べてしまい体調を崩したり太ってしまった人も少なくないようです。

このコラムで何度か登場していますが、我が家にはミニチュアダックスフンド(ロングヘアー・ブラックタン・♀)がいます。なんと、今年の6月で18歳を迎えることができました!
18歳(諸説ありますが人間では88~90歳くらい)まではかなり元気で、目も見えて耳も聞こえ、ゆっくりですが歩くこともできました。何より食欲が旺盛で、食事とおやつが何より楽しみなコで、ごはんを用意しているとぴょんぴょん飛んで『喜びの舞い』を踊るほどです(笑)。
ごはんはほぼ手作りで、少し缶のフードを混ぜて与えていました。鶏むね肉・鶏肝肉・ブロッコリー・にんじん・大根・きのこ等と旬の食材をフードプロセッサーで細かくして鰹節・おからなどと一緒に煮込んだものです。
先日18歳を迎えて1週間ほど経ったある朝、元気がなく右目だけしょぼしょぼさせているので抱っこして右目を見たら真っ赤になっていて、もう開けることもできなくなっています。しかも急にガクッと崩れ落ちて意識が無いような状態に!
まさか命の危険では⁉と混乱してしまい、朝一番で動物病院に連れていきました。
動物と人間の本能なのか、病院で医師に診てもらうときは元気にしゃっきっとしています…。
『とりあえず抗生物質の注射』を打たれ、抗生物質を6日分と炎症を抑える目薬を処方されました。
『とりあえず抗生物質』は私は問題のある処方だと思いますが、動物の処方となるとわからない部分が多く気が動転していたのでそのまま帰ってきました。
落ち着いたようなのでウチに置いて仕事に出て帰ってみるとウチの中から悲鳴のような犬の鳴き声が…。
慌てて見ると下半身が麻痺しているのか、力が入らず下半身だけ立てなくなっていました。
どうやらツルツルしたフローリングやタイルの床は立てず、外ではなんとか立てる様子です。『後ろ脚に打った注射が原因では?』と思いましたが、犬は話せないので何ともわかりません。
すぐにフローリングに滑り止めのカーペットを敷きました。マッサージなどリハビリをしたら3日程で以前のように歩けるようになりました。それで安心していたのも束の間、今度は下痢が続きあれほど大好きだったご飯も拒否。みるみる瘦せて吐いて痙攣までおこしました!今度こそ命の終わりか?と覚悟しましたが、ふと思いついたのが『薬膳』。人間同様、吐いたり下痢の時に良いとされる食べ物を用意してみようと、薄いお粥を炊き、すりおろした山芋と大根・かぼちゃ・鶏ひき肉と煮込み、少量与えてみました。するとふらふらと寄ってきてニオイを嗅ぎ、美味しそうに食べました!
今まで辛くて眠れなかったのを取り戻すかのようにパタンと寝て、半日間寝続けました。
それからしばらく薬膳粥を与えました。みるみる回復して以前のように元気になりました。
考えてみれば、とても喜ぶのでご飯の量を与え過ぎていたかもしれません…。
決して太ってはいないのですが、老齢になっても若い頃と同じような内容のご飯を若い頃と同じ量で与えていました。もう老齢の胃腸には負担だったかもしれません。
人間も、歳をとっても若い頃と同じ食事内容と食事量を取り続けていたら太ったり、胃もたれしたりと不調が出るものです。
犬は話せないので、人間が気を付けていても不調や病気に気付きにくいものです。
犬も人間も、歳をとってきたら注意しないといけないことはたくさんありますが、まずは食事内容・食事量を見直すことが大切だと改めて思いました。